この記事でわかること
- 再婚の婚活が、実は珍しくないと分かる統計
- 離婚歴・子どもを「いつ・どう伝えるか」の4段階
- 子どもの年齢別に変わる、伝え方の難しさ
- 再婚前に整理しておきたいお金と手続き(養育費・養子縁組・児童扶養手当)
まず結論
交際を具体的に考える前までに、子どもの有無・年齢・親権を自分から伝えるのが基本です。あわせて養育費や財産分与などお金の話を整理し、40代・50代では親の介護や相続の話し合いも早めに済ませておくと安心です。以下、伝える手順・お金の整理・手続きの順に見ていきます。
再婚の婚活は、実は珍しくない
「再婚活」という言葉に、うしろめたさを感じる必要はありません。国立社会保障・人口問題研究所『人口統計資料集2026』(厚生労働省「人口動態統計」に基づく集計、表6-1)によると、2024年に成立した婚姻485,092組のうち、夫が再婚だったケースは86,666組(17.9%)、妻が再婚だったケースは75,731組(15.6%)でした。夫の約6組に1組、妻の約6〜7組に1組が再婚にあたる計算です。
日本結婚相談所連盟(IBJ)の「成婚白書 2024年度版」では、再婚者は初婚者より交際日数が20日ほど、活動日数も1か月ほど短い傾向があるとされています(出典:IBJ「成婚白書 2024年度版」、2025年4月10日)。IBJ自身の会員データにもとづく傾向で、他社にそのまま当てはまるとは限りません。
初婚の婚活と何が違うか
再婚活が初婚の婚活と違う最大の点は、離婚歴や子どもの有無という「開示すべき事実」が増えることと、前の配偶者と新しい相手を比べたり悪く言ったりしない気配りが要ることです。こうした判断は初婚には無いものです。
離婚歴・子どもを「いつ・どう伝えるか」の4段階

伝えるタイミングに正解はありません。次の4段階で区切って考えると整理しやすいでしょう。
- プロフィール記載の段階:離婚歴や子どもの有無を書く欄は、必須のサービスも任意のサービスもあります。任意でも「あとで話す情報」と考えておく手もあります。言い方の例:「詳しいことはお会いしてからお話しします」と一言添える。
- 初回のやり取り・顔合わせの前後:相手が知りたいタイミングと自分が話したいタイミングはズレやすいところです。聞かれたら濁さず答える姿勢で十分でしょう。言い方の例:「離婚を経験していて、子どもが一人います」と事実だけを伝える。
- 交際を具体的に考え始める前:子どもの有無・年齢・親権など生活に直接関わる事実は、この段階までに伝えたいところです。後になるほどすれ違いは大きくなりがちです。言い方の例:「今後のことを考えるうえで先にお伝えしたいのですが」と年齢や親権を話す。
- 双方の子ども同士が顔を合わせる前:子どもの年齢に応じて心の準備の期間を意識的に置きます。年齢別の目安は次の見出しでまとめました。言い方の例:子どもには「今度、大切な人を紹介したいと思っている」と先に伝えておく。
記載欄の扱いは会社により異なるため、契約前に規約で確認してください。
子どもの年齢別に変わる、伝え方の難しさ
子どもがいる場合、年齢によって起こりやすい反応や話し方の注意点が変わります。個人差が大きいことを前提に見てください。
| 子どもの年齢帯 | 起こりやすい反応 | 話すときの目安 |
|---|---|---|
| 未就学児 | 環境の変化を敏感に感じ取るが、言葉にしにくい | 言葉より、生活が急に変わらない配慮を優先し、一緒に過ごす時間を少しずつ増やす |
| 小学生 | 学校生活や友人関係への影響を心配しやすい | 学校行事や友人関係に配慮しつつ早めにわかる言葉で伝え、質問には正直に答える |
| 思春期以降 | 実親との関係や将来への不安から反発が出ることがある | 本人の意思を確認しながら、同居のタイミングや呼び方は急がず本人のペースに合わせる |
反応や落ち着くまでの期間には個人差があり、表のとおりに進むとは限りません。心配な場合はスクールカウンセラーや自治体窓口も選択肢です。
出会い方の選択肢と、再婚向きの判断軸
出会い方には、紹介・マッチングアプリ・婚活パーティー・結婚相談所があります。軸になりやすいのは「離婚歴や子どもの情報を誰にどこまで自分で説明するか」です。紹介・アプリ・パーティーは自分で説明しますが、相談所は担当者を介して事前に伝えられます。相談所は月会費がかかる点は初婚時と同じです。
相談所を選ぶなら、まず全体の仕組みを確認しておくと判断しやすくなります。詳しくは結婚相談所の現実|上位記事の8割は相談所が書いていたで整理しました。相談所は再婚者向け実績を紹介することもありますが、成婚率は会社ごとに分母の定義が違うため数字は挙げません。定義の違いは結婚相談所の成婚率のからくり|大手2社の注記を並べて分かったことにまとめています。
養育費は再婚前に整理しておく
お金の話は後回しにされがちですが、再婚活では早めの整理が安心につながります。2026年4月1日施行の改正民法で、養育費の取り決めをせず離婚した場合に月2万円×子の数を請求できる「法定養育費」が新設されました(出典:法務省「父母の離婚後等の子の養育に関する見直し」、裁判所「養育費請求調停」。算定省令は2025年12月12日制定)。対象は2026年4月1日以後の離婚のみで、それより前の離婚は対象外です。再婚で養育費の条件が変わることもあるため、早めに整理しておくと安心です。詳しい要件は専門家に確認してください。
再婚後の手続きで知っておきたいこと
養子縁組
再婚相手の未成年の連れ子を養子にする場合、通常は家庭裁判所の許可が必要ですが、婚姻後に配偶者の子(いわゆる連れ子)を養子にするときは許可が不要とされています(出典:法務省「養子縁組について知ろう」)。多くは「普通養子縁組」にあたり、実親との親子関係も続く点は同じです。2026年4月以降は、離婚後に共同親権を選んでいる場合など、子の実親(元配偶者)の代諾や同意が必要になることもあります。相続や戸籍に関わるため、市区町村の戸籍窓口や弁護士に相談することをおすすめします。
児童扶養手当・扶養
ひとり親家庭などを対象にした児童扶養手当は、受給者が再婚(事実婚を含む)すると原則支給対象外になり、自治体への届出が必要です(根拠:児童扶養手当法第4条第2項・第3条第3項。参考:こども家庭庁「児童扶養手当」)。所得制限は世帯状況で異なるため数値は示しません。健康保険の被扶養者や扶養控除も収入構成が変わる際に見直しが必要になることがあります。該当する場合は早めに自治体や会社の窓口に確認してください。
養育費・財産分与・養子縁組・相続は家庭の事情で扱いが変わるため、この記事は制度の紹介にとどめています。具体的な手続きや金額は自治体窓口・法テラス・弁護士にご確認ください。
40代・50代の再婚活で特に整理しておきたいこと

整理しておきたいことは、家族構成や年代で変わります。あてはまる項目を確認してください。
| あてはまる状況 | 特に整理しておきたいこと |
|---|---|
| 子連れ(年齢別の伝え方は前の表を参照) | 同居や姓の変更のタイミングは、子どもの気持ちを優先して決めたい |
| 40代・養育費を払う側 | 再婚後も支払いは基本的に続く。新しい家計への組み込み方を再婚前に共有しておく |
| 50代・親の介護や相続がテーマになる年代 | 双方の親の介護の役割分担、老後の生活資金、相続の方針を早めに話し合っておく |
結論を急ぐより「話し合ったことがある」という状態を作っておくためのテーマです。
再婚活の準備チェックリスト
相手に伝えることと、確認しておく公的制度の2つに分けました。
| 相手に伝えること | 自分で確認しておく公的制度 |
|---|---|
| 離婚に至った経緯の概要 | 児童扶養手当の受給資格(児童扶養手当法・こども家庭庁) |
| 子どもの有無・年齢・親権の状況 | 連れ子養子縁組の要否(法務省「養子縁組」) |
| 養育費の支払い・受け取りの状況 | 法定養育費制度(法務省・2026年4月1日施行) |
| 財産分与・住居・家計の見通し(個人差が大きいテーマ) | 扶養・相続に関わる見直しの要否 |
資料請求や無料相談の前にメモしておくと、聞き漏らしを減らせます。
ゆいの取材メモ
複数の結婚相談所の無料相談で、担当者に次の3つをそのまま聞いてみました。
- 「再婚を考えている会員は、どのくらいの割合いますか」→ 数字で示した会社はなく、尋ねた範囲では「一定数いる」という回答にとどまります。
- 「子連れの会員には、どう対応していますか」→ 子連れを理由に断ることはなく、プロフィールに記載のうえ紹介する運用が多い一方、具体的な工夫を挙げる会社はわずかです。
- 「月会費はいくらで、いつまで支払うものですか」→ 金額は会社ごとに幅があり、成婚または退会まで続くという説明が中心で、平均月数を明言した会社はありません。
気になる方は、資料請求や無料相談でこの3つを聞いてみるとよいでしょう。婚活アプリの併用も一つの方法です。※資料請求・無料相談・体験登録の範囲の記録で、交際・成婚の体験ではありません。
よくある質問
Q. 出会い方(紹介・アプリ・パーティー・相談所)はどれを選べばいいですか?
A. 「情報を誰にどう説明するか」という軸で選ぶと整理しやすくなります。相談所は担当者を介せますが月会費がかかります。
Q. 子連れの再婚活は不利になりますか?
A. 相談所の入会や紹介の段階で、子連れであることだけを理由に断られた例は、尋ねた範囲ではありませんでした。多くの会社はプロフィールに子どもの有無・年齢を記載したうえで、通常どおり紹介する運用でした。ただし、お相手からの申し込みやお見合いの成立しやすさについては数字を示した会社がなかったため、ここでは述べません。対応の手厚さは会社差があるため、無料相談で「子連れの会員への対応」を具体的に聞いておくと安心です。
Q. 連れ子を養子縁組すると、実の親との親子関係はなくなりますか?
A. いいえ、普通養子縁組では実親との親子関係は続きます。相続や戸籍に関わるため、市区町村の戸籍窓口や弁護士に確認してください。
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まとめ
- 2024年の婚姻では夫はおよそ6組に1組、妻はおよそ6〜7組に1組が再婚で、再婚活は珍しいことではない
- 離婚歴・子どもの情報は、プロフィール→初回→交際打診前→顔合わせ前の4段階で伝え方を整理できる
- 子どもの年齢で伝え方の難しさが変わり、本人のペースを優先するのが共通の目安になる
- 養育費・養子縁組・児童扶養手当・扶養は、いずれも制度の概要を知ったうえで自治体窓口や専門家に確認する
- 子連れ・40代の養育費・50代の介護や相続など、あてはまる項目を早めに話し合っておく
まずは準備チェックリストを手元に置いて、伝える順番とお金・手続きの確認から始めてみてください。


