結婚相談所の現実|上位記事の8割は相談所が書いていた

結婚相談所の現実|上位記事の8割は相談所が書いていた 結婚相談所の選び方・比較

この記事でわかること

  • 「結婚相談所の現実」を語る記事の多くを、相談所自身が書いている事実
  • 相談所自身が認めている「厳しい現実」
  • 上位記事のどこにも書かれていなかった「現実」3つ
  • 成婚率の数字が食い違って見える理由

まず結論

「結婚相談所の現実」で検索して出てくる記事の多くは、結婚相談所自身か、その運営メディアが書いています。お見合いの成立しにくさや費用の負担といった厳しい現実は各社も認めていますが、費用の内訳や、成婚率の分母の定義、辞めるときの条件までは、上位記事のどこにも書かれていませんでした。入会を検討する前に、この3つを自分の目で確認しておくと安心です。

すでに結婚相談所で活動していて「うまくいかない」と感じている場合は、この記事よりも結婚相談所でうまくいかない|疲れたときに見る工程別の目安と分岐のほうが早く答えに近づけます。ここから先は、まだ入会を検討している段階の人向けに、上位記事を読み比べて分かったことをまとめました。

また、勧誘してきた相手や相談所が本当に実在するか不安な場合は、結婚相談所の詐欺|入会前に公的情報で確かめる5つの手順で公的情報の確かめ方を確認できます。

「現実」を語る記事の多くは、相談所自身が書いている

「誰が書いた記事か」の内訳。どちらの測り方でも約8割が結婚相談所またはその運営メディアだった図

ラッコキーワードで「結婚相談所 現実」の上位20件を調べたところ、URLを確認できた19件のうち16件が、結婚相談所またはその運営メディアの自社サイトでした。第三者にあたるのはYahoo!知恵袋・個人のnoteブログ・ラジオ局のサイトの3件だけです。同じ日に、別の方法でもう一度数えた結果でも、検索結果1ページ目に出た9件のうち7件が相談所側で、第三者は知恵袋とラジオ局の2件でした。測り方を変えても、どちらも約8割という結果です(いずれも2026年8月28日に当サイトが自分で調査した数字で、公的機関の統計ではありません)。

検索結果の上に出るAI概要も、結婚相談所のサイトとテレビニュースの動画を引用元にしていました。そこには「結婚相談所のリアルな実態は、『最後の砦』ではなく『最短で結婚するための効率的なプラットフォーム』です」と、肯定的にまとめられています(2026年8月28日に自分で検索して確認)。会員層や活動の流れの説明はありましたが、成婚率の分母や辞めるときの条件には触れていませんでした。

相談所は自社の集客記事の中で、この構造そのものを書くことができません。当サイトはどこの相談所にも属していないので、誰が何を書いているかという事実だけを、そのまま並べるにとどめました。今回は資料請求や無料相談までは行っていません。

相談所自身が認めている「厳しい現実」

相談所自身が運営する記事の中にも、厳しい現実として書かれていることがあります。

お見合いは申し込んでも1〜2割しか成立しない

成立率について、具体的な数字を挙げている記事もあります。ある相談所の記事では「成立率約10〜15%」、別の相談所の記事では「10%未満」という説明でした。どちらも算出方法や母数の出典は示されていません。相談所側が自ら公開している数字なので、あくまで目安として受け止め、正式な数字は各社の資料請求や無料相談で確認するのが確実です。年齢や年収によって申し込みの集まりやすさに差が出るという傾向も、複数の相談所の記事が触れています。知恵袋などに出てくる年齢や容姿への断定的な評価は、個人の感想であって統計的な裏付けがあるわけではないので、そのまま自分に当てはめる必要はありません。気になるときは、無料相談のときに、申し込みがどのくらい成立しているかを担当者に率直に聞いてみるとよいでしょう。

月会費と時間は確実にかかる

活動期間中は月会費がかかり続け、お見合いや面談の時間も必要です。総額はプランや加盟する連盟によって幅が大きく、活動が長引けばその分だけ積み上がります。

相談所の記事が書いていない「現実」3つ

一方で、上位記事のどこにも書かれていなかったことが3つあります。

総額が一つの数字で書けない理由

費用について、上位記事の中に具体的な内訳を示しているものはありませんでした。当サイトもここでは総額の数字を書きません。結婚相談所の料金には公的な統計がなく、各社の実額は随時改定されるため、一つの数字を示すと、この記事が問題にしている「出典のない相場」と同じものを読者に渡すことになるからです。

その代わりに知っておきたいのが、費目の構造です。入会金・登録料・月会費・お見合い料・成婚料は、どれが発生し、どれが発生しないかが会社によって分かれます。ここでいう連盟とは、日本結婚相談所連盟(IBJ)のように、加盟している相談所どうしが会員を紹介し合える仕組みのことです。総額が大きく振れる条件も、加盟している連盟の有無、成婚料の有無、お見合い料が別建てか月会費に含まれるか、活動期間の長さなど複数あります。だからこそ、他人の言う総額をそのまま当てはめず、自分の契約書と料金表でこの費目を一つずつ確認することが欠かせません。

成婚率の分母は会社によって違う

「成婚率」という同じ言葉でも、何を分母にするかは会社によって違います。日本結婚相談所連盟(IBJ)は、成婚白書のプレスリリースの中で「【成婚率】成婚者÷(成婚者+退会者)で算出」と説明しています(出典:IBJ「成婚白書 2024年度版」プレスリリース、2025年4月10日)。分母は在籍する全会員ではなく、その年に活動を終えた人(成婚者と退会者の合計)です。この違いを知らずに数字だけを比べると、「良くて1割」という声と「4〜5割」という数字が同時に成り立つ理由が分からなくなります。分母の定義ごとの整理は結婚相談所の成婚率のからくり|大手2社の注記を並べて分かったことにまとめています。

辞めるときの条件

入会前に一番後回しにされやすいのが、辞めるときの条件です。上位記事の中に、中途解約の条件やクーリング・オフについて触れているものはありませんでした。契約の期間が2か月を超え、金額が5万円を超える契約であれば、法定の書面を受け取った日から8日以内は、書面またはメールなどの電磁的記録で契約を解除できます(2022年6月1日から、書面だけでなくメールなどの電磁的記録でも通知できるようになりました)。8日を過ぎたあとの中途解約にも、事業者が請求できる額には法律の上限があります。数え方や請求の考え方は結婚相談所のクーリングオフ|8日の数え方・メール文例・休会と結婚相談所の退会|手順・費用・引き止められたときの伝え方にまとめたので、入会前に一度目を通しておくと安心です。すでに入って後悔している人は結婚相談所で後悔したとき|時点別に「戻せるお金」と残る選択で、時点別に戻せるお金の範囲を確認してみてください。

「結婚相談所では結婚できない」は本当か

成婚率の分母の違いを示す図。分母を在籍会員全体にするか成婚者と退会者の合計にするかで数字が変わる

「結婚相談所 結婚できない」という言葉で検索する人も多くいます。ここまで見てきたとおり、この問いへの答えは、どの数字を見るかによって変わります。

IBJの成婚白書では、2024年の成婚組数は過去最多の16,398組で、日本の婚姻件数499,999組(令和6年人口動態統計 速報値)に対して約3.3%にあたるとしています(出典:IBJ「成婚白書 2024年度版」プレスリリース、2025年4月10日)。翌2025年については、年間成婚組数が2万970組に達し、日本の年間婚姻組数が約48万5000組と試算される中で国内の結婚の約4.3%にあたるとしています(出典:IBJプレスリリース、2026年2月13日。婚姻組数は日本総研による推計)。同じ2025年の実績でも、IBJが2026年4月に公開した「2025年 IBJ成婚白書」の告知では約4.1%と書かれています。分母に何を置くかで、同じ会社の発表でも数字は動きます。

また、リクルートの「婚活実態調査2024」では、2023年に結婚した人のうち、結婚相談所だけでなくマッチングアプリや婚活パーティーなども含めた「婚活サービス」全体を通じて結婚した人の割合は15.3%だったと報告されています(出典:リクルート「婚活実態調査2024」プレスリリース、2024年9月24日。全国20〜49歳・インターネット調査・5万サンプル)。

ここまでの成婚組数や婚姻に占める割合は、市場全体の規模を示す数字です。結婚相談所に入会した人のうちどれくらいが成婚しているかを定義をそろえて示した実数は結婚相談所の成婚率のからくり|大手2社の注記を並べて分かったことにまとめています。

どの数字も、「結婚相談所では結婚できない」と言い切れるものでも、「必ず結婚できる」と言い切れるものでもありません。分母と年を確認したうえで、自分の目的に照らして受け止めることが大切です。

検討する前に、メリットとデメリットの両方を並べて見ておきましょう。

  • メリット:条件を確認したうえで相手と会える/自分で探す手間が減る/活動のペースを担当者と管理できる
  • デメリット:月会費が活動期間中ずっとかかる/お見合いが必ず成立するとは限らない/担当者との相性に活動の質が左右される

無料相談を受ける前には、次の3点を確認しておくと安心です。

  • 所要時間はどのくらいか
  • そのあと連絡が来るのか、来るとしたらどんな形か
  • 料金体系(成婚料の有無など、どの費目が発生するか)

よくある質問

Q. 結婚相談所とアプリは、どちらがいいですか?
A. 相談所は担当者を介した活動、アプリは自分で選んで連絡する活動という違いがあります。両方を併用する人もいるため、目的や時間の使い方に合わせて選ぶのが現実的です。

Q. 成婚率が高い相談所を選べば結婚できますか?
A. 成婚率は会社ごとに分母の定義が違うため、数字の高さだけでは比較できません。分母の定義を確認してから比べることをおすすめします。

Q. 無料相談を受けたら、必ず契約しないといけませんか?
A. 無料相談自体に契約の義務はありません。契約を急がされたと感じたら、その場で決めず持ち帰って検討してください。

まとめ

  • 「結婚相談所の現実」を語る記事の約8割は、相談所自身か運営メディアが書いている
  • お見合いの成立しにくさ・費用と時間の負担は、相談所自身も認めている
  • 費用の内訳・成婚率の分母の定義・辞めるときの条件は、上位記事のどこにも書かれていなかった
  • 成婚率もIBJ・リクルートの数字も、分母と年を確認してから受け止める必要がある
  • 入会前に契約書の期間・総額・成婚の定義・解約の条件を自分の目で確認する

まずは気になる相談所の資料請求や無料相談で、料金表と契約条件を自分の目で確かめるところから始めてみてください。

婚活カタログ編集部。結婚相談所・婚活アプリ・結婚式場を、実際に資料請求や公式サイトの一次情報にあたって中立の立場で比較しています(特定の相談所・アプリに所属しない調査者です)。

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